桐屋九代目当主が蘇らせた伝統工芸 〜未来へ繋げる会津木綿〜

桐屋紙器工業所|会津の老舗箱屋・オリジナルの会津木綿箱製品

募集期間終了

会津木綿A4書類入

2018年1月8日

会津木綿A4書類入

クラウドファンディング用の商品ではありませんが、桐屋にはこういうものもあります。実はこれ、先代(父)が残してくれた商品なのです。これもベースは紙(板紙)ですが我々箱屋が作ればこうなりますよ~という実はこちらも隠れたヒット商品なのです。

蓋には御朱印帳と同じクッションが入っていて木綿のもつ本来の柔らかさを強調するためと蓋にアールをつける事で商品価値を上げる狙いがあります。

福島民報様のあぶくま抄で紹介していただいたように今でこそ「匠の技を持つ職人」の様に一部で思っていただいているようですが、かつては父親に反発していた事もあり、このクッションの取り付け寸法もわかりませんでした。

父の亡くなる数か月前は入退院を繰り返していて、週に1~2度病院へ行っては仕事の状況を話したりしていましたが、その時には父親がこの職業にどれだけ本気で取り組んでいたかという事を改めて思い知らされることになり、やがては毎日病室を訪ねるようになりました。
日増しに病状は悪くなり、時には幻覚を見ているのか、それともあちらの世界を見ているのかわからない発言もするようになってしまいましたが、何故か仕事の話と孫(私の娘たち)の話をするときだけ、その眼差しは確かなものになっていました。

亡くなる2週間ぐらい前の事です。何故か急にこのA4書類入れが気になり「親父、A4の蓋のクッションのサイズは?」と聞いたら目をパッと開き「あれは蓋の寸法の縦横より〇▼?$□に切ってさらに●◇×¥△にな~」と教えてくれました。そうして今もこの商品を作り続けている事が出来るのです。
今、私は新たにいろいろな自社製品を作っていますが、それは先代の力があってこその話です。
父は逝ってしまいましたが、私は今も父と一緒に仕事をしていると思っています。今回のクラウドファンディングを通して、更により多くの方に桐屋の商品をご覧になってほしい、場末の箱屋が今ももがきながら地べたに這い蹲っても桐屋の想いを後世に遺したいと思っているのです。

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